WHO神戸センターが30年の歴史に幕を下ろす

2025年6月11日
ニュースリリース

兵庫県、神戸市、神戸商工会議所、株式会社神戸製鋼所から構成される神戸グループは、現行の覚書が終了する2026年3月31日をもってWHO神戸センターへの支援を終了することを決定しました。

1995年1月に発生した阪神・淡路大震災からの復興のシンボルとして、同年8月22日に第1期覚書を締結して以来、神戸グループは30年にわたりWHO神戸センターを支援してきました。

神戸グループは支援終了の決定について、財政への負担と、当センターが設立当初の目的を達成したことを理由に、2024年10月21日にテドロス・アダノム・ゲブレイェソスWHO事務局長に正式に通知しました。これに対しテドロス事務局長は、支援終了の理由を十分に尊重する旨返答し、2026年3月31日をもってWHO神戸センターが閉鎖となることを承認しました。

「WHOは、すべての人の健康増進に向けた神戸グループの強いコミットメントに、改めて感謝と敬意を表します」とテドロス事務局長は述べています。

当センターのサラ・バーバー所長は「神戸グループが30年にわたり継続的に当センターに貢献してくださったこと、そして兵庫県と神戸市の皆様にいただいたご支援に深く感謝いたします」と述べています。

バーバー所長はまた、「当センターが行ってきた地域や世界の健康開発への貢献について、外部の評価者、国内外の諮問委員および研究協力をした専門家から多くの賛辞を頂いています。神戸グループと地域社会のご支援を受けてこのような活動ができたことを誇りに思い、健康と福祉の推進に向けて研究を進める機会を頂いたことに心から感謝申し上げます」と述べました。

現在実施中のプロジェクトや共同研究については、2025年12月末の完了に向けて継続されます。