WHOのロゴと紋章に関するポリシー

WHOの紋章は1948年、第1回世界保健総会で選ばれました。国連の紋章の上に、蛇が巻きついた杖が描かれています。

蛇のついた杖は昔から、医学と医療従事者の象徴とされてきました。その起源は、古代ギリシャで癒しの神として崇敬され、祭式に蛇を使用したアスクレピオスの物語にあります。アスクレピオスが非常に多くの命を救ったため、黄泉の国の神ハデスがアスクレピオスへの不満を至上神ゼウスに訴えたところ、その治療で人が不死を得ることを恐れたゼウスは、アスクレピオスを雷で死に至らしめたという伝説があります。

WHO logo

WHOのロゴは、WHOの紋章と「世界保健機関」または「WHO」という語から構成されています。

WHOのロゴと紋章の保護

WHOのロゴの使用は、WHOと正式な協力関係にある機関に限定され、WHOのために行う業務にのみ使用されます。WHOの紋章やロゴは、WHOを識別するものであるだけでなく、WHOが承認した資料にも付記されます。

WHOの紋章とロゴの使用については、第1回世界保健総会の決議(決議WHA1.133)で、「特に商標や商業用ラベルによって、世界保健機関の紋章、公式印、名称、および、名称の頭文字を用いた略称が、WHO事務局長の許可なく商業目的で使用されることを防止するために、適切な措置が講じられるべきである」と規定されています。194の加盟国が承認したWHOの規則は、WHOの名称や紋章、ロゴを、特定の企業や製品、思想の推奨に使用することを認めていません。

その結果WHOのほとんどの加盟国では、WHOの紋章、ロゴ、名称を保護する法律が導入されました。また、WHOの紋章、ロゴ、名称、略称は、工業所有権の保護に関するパリ条約第6条の下、商標として登録されないように保護されています。

WHOのロゴや紋章の使用には書面による明示的な許可が必要とされます

WHOの紋章はWHOの知的財産の一部であり、その使用はWHOによる承認を意味し、明示的に許可された場合にのみ使用できます。

WHOの紋章は、製品やサービスの広告および宣伝用の印刷物においてや、独自製品の名称、営利団体のロゴに関連させて使用してはなりません。

他の組織による出版物やウェブサイトでの使用

WHOの紋章やロゴを出版物(印刷物、電子媒体、ウェブサイト)に使用できるのは、明示的な許可が得られ、かつ、WHOがその文章(または、その文章の基になる著作物)の作成に関わっており、その文章がWHOの方針と優先事項に合致している場合に限られます。

WHO協力センターによる使用

WHOの名称、紋章および旗は、WHO協力センターとして指定された機関が一定の条件のもと、WHOのために行う業務に関連する場合にのみ、使用することができます。

詳しくは、WHO協力センターをご覧ください。

メディアによる使用

WHOの紋章を挿絵に使用すること(WHOに関する雑誌の記事への使用など)は、WHOが承認していると解釈される可能性があるため、許可されません。ジャーナリストや記者には、WHOの活動に注目が集まるような他の挿絵(写真、WHOの旗や建物、活動中のWHO職員など)を使用することが奨励されています。同様に、WHO以外のウェブサイトでWHOの紋章を使用することは、それらのサイトをWHOが承認していると誤解される可能性があるため、通常許可されません。

詳しくは、メディアセンターをご覧ください。

WHOのプログラム、パートナーシップ、プロジェクトのロゴ

WHOのプログラム、パートナーシップ、プロジェクトのロゴ

組織としてのWHOを表すロゴに加え、WHOのプログラムやパートナーシップ、共同プロジェクトの中には、その活動を区別するために独自のロゴが使用されている場合があります。このようなロゴの使用は、そのプログラムやパートナーシップ、プロジェクトによる使用に限定されます。多くの場合、このようなプログラム、パートナーシップ、プロジェクトでは、WHOと他の機関が協力しています。WHOのプログラム、パートナーシップ、共同プロジェクトのロゴの使用は、WHOによる認可や承認を意味するものではありません。

WHOの健康関連キャンペーンのロゴ

WHOは、健康関連の問題に対する社会の意識を高めるために、ロゴやプロモーション用の資料を作成することがあります。WHOの健康関連キャンペーンのロゴ使用に関する詳しい情報は、こちらをご覧ください。