ケーススタディ

ケーススタディ

メンタルヘルスと心理社会的サポート（MHPSS）

2016年熊本地震の長期的影響評価－日本

WHO神戸センターの助成により行われた、2016年熊本地震に関する介入研究で調査されたのは、２日間にわたるセラピープログラムが医療・社会福祉従事者に対して与えた影響です。このプログラムには、心理教育的介入、個別の相談および少人数グループの心理療法セッションが含まれています。この研究では、介入の後には、PTSDを抱える医療・社会福祉従事者の割合が半減したことが示されています。
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MHPSSと防災との統合－インドおよびシエラレオネ

  • インド－防災を通じたレジリエントな都市建設：2017年に始まった『災害および気候変動に関連する防災を通じたレジリエントな都市建設』プロジェクトは、６つの地方自治体において心理社会的支援の能力を増強することに焦点を合わせました。インド国立精神医学及び神経科学研究所（NIMHANS）（仮訳）と国連開発計画（UNDP）が主導するプロジェクトでは、リスクと脆弱性の分析、ニーズの評価、そして能力開発が取り上げられました。この取り組みにより、インドの災害リスクマネジメントにおける、MHPSSの備えと防災に関する土台ができあがりました。

  • シエラレオネ－こころのケアシステム・レジリエンスの強化：2010年に始まった『心のケアへのアクセスを可能に』プログラムの狙いは、こころのケアサービスをプライマリケアに組み入れることと、コミュニティによる取り組みを強化することです。この取組みの価値が脚光を浴びたのは、エボラ危機の最中です。エボラ危機の際には、訓練されたこころのケアの専門家が、MHPSS対応において重要な役割を担ったのです。この経験が教えてくれるように、大切なのは、危機が襲う前に、こころのケアシステムの強化と備えに投資しておくことです。
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    地震の後のMHPSS対応－シリア

    シリアでは、地震に対するMHPSS対応に、450もの地域にわたる37のパートナー組織が参加しました。これらの組織は、心理的救急措置や心のケアに関する相談を含む様々なサービスを提供しました。『MHPSS協調ハンドブック（仮訳）』が、協調のとれた、組織横断的アプローチを可能としました。この対応を通じて明らかになったのは、危機におけるメンタルヘルス・ニーズに対応するためには、コミュニティが中心となったアプローチと協力とが有効であることです。
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