10月22日、神戸大学大学院国際協力研究科の授業「リスクマネジメントII」の一環として、タイ・ラオス・中国・韓国など各国からの留学生を含む計27名がWHO神戸センターを訪問しました。当センターの茅野龍馬医官は学生に向けて、世界保健機関(WHO)の役割や国際保健上の主要課題、リスクの認識と管理の基本概念について講義を行いました。
講義では、WHOの中核機能についてや、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ、国際保健規則(IHR)と各国の能力評価、災害・健康危機管理など、国際的な枠組みと実装の要点を解説しました。加えて、抗菌薬耐性(AMR)や気候変動が健康にもたらす影響、感染症流行から得られた教訓、メンタルヘルス対策の国際動向まで、最新のエビデンスと具体例を交えて紹介しました。
参加した学生にとって、政策研究を担う拠点で「リスク」の考え方を直接学ぶ機会となりました。