新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
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生きた動物または動物製品を扱う市場における動物からヒトへの新興病原体の伝播のリスクを減少させるためのWHOによる推奨事項(2020年3月26日版
2020年3月25日 | Q&A生きた動物または動物製品を扱う市場における動物からヒトへの新興病原体の伝播 のリスクを減少させるためのWHOによる推奨事項
- 食肉処理場の従業員、市場で動物や食品の検査を担当する獣医師、市場の従業員、そして 生きた動物や動物製品を取り扱う人々は、頻回な手洗いを含む、正しい個人衛生を実践するべ きである。これらの人々は、職業上動物や生鮮動物製品を取り扱っている間は、防護ガウン、 手袋を着用することを検討するべきである。設備や仕事場は頻回に、少なくとも1日1回は 1 / 2 非公式日本語訳 (2020年5月7日) 消毒されるべきである。防護服は作業後に取り外し、毎日洗濯するべきである。労働者は、 汚れた作業着や靴、その他の物品を家族に暴露させないようにするべきである。そのため、 防護服や物品は毎日の洗濯のために職場に置いておくことが推奨される。
- 一般的な推奨事項として、病気の動物は決して食用に処理をされるべきではない。死んだ動物 は安全に埋めるか粉砕し、それらの体液との接触は防護服を着用せずに行うべきではない。獣医 師は高い水準で警戒を続け、市場に出回っている動物種のいずれかから検出されたすべての異常 な事象を、動物衛生当局に報告しなければならない。
COVID-19 を引き起こすウイルスは、コウモリの生態系に保有宿主を持っている可能性が最も 高く、ヒトへのウイルスの伝播は、恐らく動物を中間宿主として発生した。中間宿主として 家畜、野生動物、飼育されている野生動物が挙げられるが、未だ特定されていない。この人獣 共通感染症のウイルスの発生源は未だ明らかにされていないが、生きた動物を取り扱う市場に おける人獣共通感染症病原体の伝播のリスクを減少させるために以下の一般的な推奨事項が 適応される。 - 生きた動物を取り扱う市場、生鮮市場、動物製品市場を訪れる人は誰でも、動物や動物製品に 触れた後の石鹸と水を用いた手洗い、目・鼻・口を手で触れないこと、病気の動物や腐った 動物製品に触れないことを含む、一般的な衛生対策を実践するべきである。市場に生息してい る可能性があるその他の動物(野良猫や犬、げっ歯類、鳥、コウモリなど)とのあらゆる接触 を避けるべきである。また市場内の地面や店舗および市場の施設の構造物に付着した、 ウイルスに汚染された可能性がある動物の排泄物や体液と接触しないように注意するべき である。 - 動物製品を生のまま、もしくは十分な加熱をせずに食べることを避けるべきである。生肉、 ミルク、動物の内臓は、正しい食品安全の実施に従って、未調理の食品への二次汚染を避ける ために、注意して取り扱うべきである。