ルブナA ・アルアンサリー

略歴

家庭医療・地域医療学部 教授

キング・サウード大学

サウジアラビア

任期:2024~2026年

ルブナA・アルアンサリー教授は、革新的な保健医療やエビデンスに基づく医療、公衆衛生に関する政策の各分野をけん引する存在として国際的に認められている。保健医療の制度を改善すると固く決意し、サウジアラビアとより広い中東・北アフリカ(MENA)地域における家庭医療の向上と臨床ガイドラインの実施を推進してきた。WHO東地中海地域事務所(EMRO)との協働、コクラン共同計画の著者としての役割、ガイドライン国際ネットワーク(GIN)およびMENA保健医療政策フォーラムの各理事会における指導的立場には、エビデンスに基づく医療にたゆまず献身を続ける姿が映し出される。また、エビデンスに基づく医療の国際学会(ISEHC)の設立にも重要な役割を果たした。専門分野は、老年医学、女性医学、プライマリヘルスケア人材の育成など多岐にわたる。

保健医療分野に貢献するだけでなく、人権、男女平等、家庭内の安全の熱心な提唱者でもある。サウジアラビア諮問評議会(Majlis Al-Shura)に最初に任命された女性の1人として、2013年から2016年まで議員を務めた。この間に、列国議会同盟を通じて、サウジアラビア人女性の代表として国際舞台に大きく歩み出した。持続する社会変革を創出しようとする決意の表れである。

2017年、経済企画省の国家人口委員会事務局長に任命され、国家人口戦略を主導した。その後まもなく、アラブ女性として初めてWHOの事務局長補に就任し、リーダシップを発揮した。2017年から2019年にかけては、グローバルな保健医療制度を構築し、健康上のアウトカムを世界規模で説明できるように、ジュネーブを拠点として健康の指標と測定を監督する任に就き貢献した。