ナレッジギャップ

ナレッジギャップ

WHO Health EDRMナレッジハブ

以下のように、さまざまなナレッジギャップがこれまでに特定されています。

 

1. 災害リスク低減に向けた健康関連指標の追跡とモニタリング

  • オールハザードと災害について合意の得られた分類法がないことが、保健医療データの収集を妨げる。
  • 時間的前後関係、寄与率、ベースラインデータの課題に取り組むために、疫学的な定義を定める必要がある。
  • さまざまな災害における保健医療データの収集方法を調整するには複数の課題が存在する。

2. 国際的合意が取得されている、または標準化されている公衆衛生データ収集法の欠如

  • 災害の発生時・発生後のデータ収集において、広く受け入れられている方法がない。
  • データ収集法のばらつきが、国家間での比較可能性に影響を与えている。
  • 国境を越えて連携し、対応を連携させるには、標準化が必要である。

3. 効果的な情報収集・共有システムに関する研究

  • 地域の保健医療施設と緊急医療チーム(EMT)との連携について十分に研究されていない。
  • 災害の急性期には情報を効率よく共有する必要がある。
  • 効果的なシステムは、リアルタイムでのコミュニケーションと対応の連携を促す。

4. データ収集の急性期から亜急性期へのスムーズな移行

  • 急性期から亜急性期へのスムーズな移行については、あまり理解されていない。
  • 緊急医療チームのバランスのとれた関わりと地域の能力の活用に関して、課題がある。
  • 災害発生後の時期間でのデータ収集のギャップを埋めるために研究が必要である。

5. 保健医療関連の幅広いデータの標準化

  • コミュニティーの脆弱性、病院の状況、ライフラインなどに関する標準化されたデータが不足している。
  • 標準化により、効果的なHealth EDRM戦略へのデータの利用可能性が高まる。
  • 重要な保健医療関連情報を把握するには、合意の得られたデータ項目が必要である。