近年、世界各地で地震、津波、洪水、熱波などによる大規模災害に加え、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行のような公衆衛生上の緊急事態も発生しており、それらによる一次、二次被害の状況と今後有効となる対策について、国内外の知見が求められています。日本は災害が頻発する上に人口高齢化も世界各国に比べて進んでいるため、特に高齢者が災害やパンデミックにおいてどのような影響を受けやすく、その一方で、どのようなレジリエンスを発揮する可能性があるかという洞察が得られると期待されています。日本老年社会科学会第66回大会にて開催する本フォーラムでは、日本における新型コロナウイルス感染症パンデミックや広域災害が高齢者の健康やくらしに与えた影響を分析し、このような事態における高齢者の多面的な脆弱性とレジリエンスについて議論を深め、今後の災害・健康危機対策に生かせる教訓や、老年社会科学分野でさらに追究すべき関連研究課題を議論します。
日本老年社会科学会第66回大会 自主企画フォーラム
「WKCフォーラム 震災・パンデミックなどにおける高齢者の脆弱性とレジリエンス」
座長:ローゼンバーグ恵美(WHO神戸センター)
登壇者・演題:
近藤尚己(京都大学大学院医学研究科):新型コロナウイルス感染症流行による高齢者の健康とくらしへの影響:JAGESの知見から
権藤恭之(大阪大学大学院人間科学研究科):新型コロナウイルス感染症流行による後期高齢者への心理的影響:SONIC研究の知見から
相田潤(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科):東日本大震災による高齢者の社会経済環境の変化とそれが健康に与える影響
尾島俊之(浜松医科大学医学部医学科):健康危機管理及び高齢者等への支援体制の進歩
日時:2024年6月2日(日) 9:30~11:00
場所:帝塚山大学学園前キャンパス 16号館9F 16903
※オンラインでの実施はありません
言語:日本語
参加費:大会参加費は、一般12000円、大学院生5000円、学部生 無料。別途フォーラム参加費はありません。
参加登録:大会当日に受付にて参加申込および参加費の支払いをお願いします。
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お問い合わせ:wkc-adm@who.int