和歌山県立医科大学 医学部生に向けた講義

2025年10月8日
ステートメント

2025年10月6日、WHO神戸センターのローゼンバーグ恵美技官が、和歌山県立医科大学医学部衛生学講座の基礎配属実習の一環として、医学部3年生を対象に講義を行いました。今回の講義は「保健分野における国際協力とWHOの役割の変遷」をテーマにオンライン形式で実施されました。 

講義には医学部3年生に加え、同講座の教員や大学院生も参加しました。今年度の衛生学講座の実習テーマは「喫煙」であり、講義でも、WHOが果たす国際的な喫煙対策の役割について紹介されました。講義ではまず、国際保健の歴史やWHOの設立、国際保健規則(IHR)、MDGsからSDGsへの流れなどを紹介し、パブリックヘルスにおけるWHOの基本的な役割が説明されました。具体例としては、新型コロナウイルス感染症パンデミックにおける対策と成果や、たばこ規制枠組条約(FCTC)を中心としたWHOが主導する国際的なたばこ対策が示されました。聴講した学生や教員からは、SDGsに向けた各国の進捗状況や青少年のSNS利用に関するWHOの見解など、様々な視点から質問があがりました。