まだわかっていないこと
災害・健康危機管理のための人材開発
慢性疾患の急増による若年層の罹患や早世は、低・中所得国(LMICs)の保健医療システムにとって大きな課題となっています。慢性疾患を抱える人々の健康と福祉にとって、質の高い保健医療サービスを提供することは極めて重要です。本稿では、医療提供者への診療報酬の支払い方式を含む、保健医療サービスの購入にかかわる取り決めが、質の高いサービス提供に及ぼし得る影響について考察します。このバックグラウンドペーパーは、主に慢性疾患の本質、医療の質管理における重要要素、LMICsにおける優先課題、そして保健医療サービスの購入手段がもたらしうる効果について理解を深めることを目的としています。
まだわかっていないこと
災害・健康危機管理のための人材開発
災害・健康危機管理の分野では、効果的な人材育成戦略の基盤となるエビデンスが、まだ相当不足しています。この不足を埋めるために必要なのは、研究や能力開発への投資を続け、これによって、熟練し、レジリエンスと順応性を有し、非常事態や災害に効果的に対応できる医療従事者を育成することです。保健医療制度の強化、国際標準を地方の事情に合わせて変更・調整すること、そして災害・健康危機管理に従事する人びとの多様な役割を完全に理解すること-これらが特に注力すべき重点領域です。協力と知識や成功事例の共有は、医療従事者が、将来やってくる試練に立ち向かい、世界のコミュニティの健康と安全とを守れるよう十分に備えるために不可欠です。