JAGES岩沼プロジェクト シンポジウムにて発表

2024年2月1日
ニュースリリース

1月20日に開催された「JAGES岩沼プロジェクト」のシンポジウムで、 WHO神戸センターの茅野龍馬医官は「防災の保健医療分野における研究の世界的潮流とWHOの取り組み」について発表を行いました。

JAGES(日本老年学的評価研究)が進める岩沼プロジェクトでは、2011年の東日本大震災により甚大な被害を受けた宮城県岩沼市と共同し、ソーシャル・キャピタルが被災地に暮らす高齢者の健康に及ぼす影響を学術的に検証してきました。2010年に最初のデータ収集がされたため、2011年の震災後のみならず震災前のデータがあるという希少さから、国内だけでなくアメリカ国立衛生研究所からも注目されています。

本シンポジウムは「災害とレジリエンス(困難をしなやかに乗り越え回復する力):災害科学のこれから」をテーマに、防災科学技術研究所やハーバード大学でなどの第一線で活躍する研究者や若手研究者が集まり、災害と健康、レジリエンス、災害科学の未来について多角的に話し合いました。茅野医官はパネルディスカッションにも参加し、 これからの災害科学の展開や研究の方向性などについて討議しました。