2022年夏に始まったWHO神戸センター主催の教育プログラム「WKCサマースクール」。今年は8月5日~9日と19日~23日の日程で開催しました。全国の高校生から大学院生まで32名が対面とオンラインで参加し、国際保健総論や8月25日に開催された WKCフォーラムのテーマについて学びました。
日程前半はWHO神戸センターの茅野龍馬医官による国際保健総論の講義や、WKCフォーラムのテーマ「地球環境」、「ユニバーサルヘルスカバレッジ」、「感染症」、「紛争」、「食料」、「人権」が健康とどのように関係しているかを座学で学びました。テーマごとに分かれた6つのグループでWKCフォーラムで発表する提言に向けたグループワークを行い、WHO職員によるフィードバックやメンタリングを経て、最終日に研究成果を発表しました。
日程後半には、地元機関のご協力のもと、実地研修を実施。兵庫県立健康科学研究所、神戸市保健所、神戸市立健康科学研究所にて災害医療や保健医療行政の研修を行いました。現場を自身の目で見て、実際に働いている方々の生の声を伺う貴重な機会となりました。また、大阪大学では母子保健についての講義を受けたり、各テーマのプレゼンテーションに大阪大学の専門家の方々からアドバイスをいただいたりするなど、活発な学術交流を行いました。加えて、神戸市看護大学のご協力のもと、阪神・淡路大震災の被災地も訪れ、復興の過程を地元の方々に教えていただくことも出来ました。学生たちは、緊急事態中および緊急事態後の地域社会の回復力について積極的に質問していました。最終日に発表された研究成果は8月25日に開催されたWHO神戸センターとinochi WAKAZO project共催の「WKCフォーラム2024 My health, my right」の視聴者参加型セッションでも議論されました。このフォーラムではセッションに加えて、プラネタリーヘルスについての基調講演やパネルディスカッションも開催されました。
WKCサマースクール2024に参加した学生たちのインタビューはこちらです。
来年のWKCサマースクールについては詳細が決まり次第、WHO神戸センターのウェブサイトおよび SNSに掲載します。