データの分析
WHO Health EDRMナレッジハブ
慢性疾患の急増による若年層の罹患や早世は、低・中所得国(LMICs)の保健医療システムにとって大きな課題となっています。慢性疾患を抱える人々の健康と福祉にとって、質の高い保健医療サービスを提供することは極めて重要です。本稿では、医療提供者への診療報酬の支払い方式を含む、保健医療サービスの購入にかかわる取り決めが、質の高いサービス提供に及ぼし得る影響について考察します。このバックグラウンドペーパーは、主に慢性疾患の本質、医療の質管理における重要要素、LMICsにおける優先課題、そして保健医療サービスの購入手段がもたらしうる効果について理解を深めることを目的としています。
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WHO緊急医療チームのWHO EMT MDSおよびJ-SPEEDなどの標準化されたデータ収集ツールを用いて緊急事態発生時に収集される保健医療データは、分析をして広く普及させる必要があります。緊急事態に、効率的で調整のとれた医療・公衆衛生面での対応を計画・実行し、最善のケアを提供できるようにするために、得られた知見は緊急事態が将来発生した場合の教訓として利用できる可能性があります[ガイダンス4.4章参照]。
このページでは、実施可能な標準化されたデータ収集ツールのエビデンス提供を求める強いニーズに応え、当センターが助成している「災害・健康危機発生時の保健医療データ収集」に関する2019~2021年の研究プロジェクトの各ケーススタディーを紹介し、災害・健康危機管理における保健医療データの分析と得られた知見が意味することについて説明しています。
WHOは2017年、災害および公衆衛生上の緊急事態において包括的で正確なデータを収集するための標準化された保健医療データ収集ツールとして、WHO緊急医療チームの標準ミニマムデータセット(EMT MDS)と診療日報を開発しました。ケーススタディー1~5はこちらをご覧ください。
保健医療データの収集・管理に関する詳しい情報は、「災害・健康危機管理の研究手法に関するWHOガイダンス(2022年改訂版)」の4.2章「課題の評価:基本的統計」に記載されています。