WHO健康開発総合研究センター(WHO神戸センター)は、人口高齢化に対応しながらユニバーサル・ヘルス・カバレッジを推進していくための保健医療制度に関する研究、および災害・健康危機管理に関する研究を行うグローバル研究センターです。

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出版物

本書は、高齢化社会におけるユニバーサル・ヘルス・カバレッジのモニタリングをテーマとした一連の出版物の一つです。WHO 健康開発総合研究センター(WHO 神戸センター)の委託を受け、特定のWHO地域に焦点を当て、高齢人口の満たされていない医療・社会的ケアのニーズに関して、文献をレビューし、関連する質問項目を含む既存の調査データを特定し、利用可能な調査データの探索的分析を行うことを目的とした調査研究に基づいています。本文書は、WHO西太平洋地域に関する調査レポートのエグゼクティブサマリーです。
慢性疾患の急増による若年層の罹患や早世は、低・中所得国(LMICs)の保健医療システムにとって大きな課題となっています。慢性疾患を抱える人々の健康と福祉にとって、質の高い保健医療サービスを提供することは極めて重要です。本稿では、医療提供者への診療報酬の支払い方式を含む、保健医療サービスの購入にかかわる取り決めが、質の高いサービス提供に及ぼし得る影響について考察します。このバックグラウンドペーパーは、主に慢性疾患の本質、医療の質管理における重要要素、LMICsにおける優先課題、そして保健医療サービスの購入手段がもたらしうる効果について理解を深めることを目的としています。

Hidden populations for healthcare financial protection in the super-aging society: Closing the gap between...
日本には、国民皆保険制度をはじめとして、医療における経済的保護を保障するためのいくつもの政策や制度がありますが、それでもなお必要な医療を受ける際に経済的困難に直面する高齢者が増加していると報告されています。本論文では、関西地域全6府県の病院、および自治体、社会福祉協議会、地域包括支援センターに勤める社会福祉専門職を対象に実施した質問紙調査をもとに、高齢者が医療において直面する経済的困難について、よく見られる理由を同定し、社会福祉専門職が使用しにくいと感じる経済的保護制度・事業に関連する要因について分析した結果を考察します。