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セクション7:研究者の手引き
7.5章 災害・健康危機管理におけるフィールド研究

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- セクション7:研究者の手引き
- 7.5章 災害・健康危機管理におけるフィールド研究
- 7.1章 研究者として成功するために
- 7.2章 既存の研究報告の検索とアクセス
- 7.3章 有効な研究グラント申請書の書き方
- 7.4章 倫理審査による承認取得
- 7.6章 研究論文の書き方
- 7.7章 災害・健康危機管理研究をするということ
著者:Fagan L, Carmichael K, Murray V.
第7.5章ではフィールドでの災害・健康危機管理研究を行うという文脈で以下について説明します。
- フィールドで研究を行う前に必要である重要な準備
- フィールド調査とデータ収集の実施に関与するロジスティクス
- フィールドでの展開を成功させるために必要である重要な要素
本章について
フィールドワークは災害・健康危機管理研究の重要な要素ですが、特に緊急事態や災害の文脈においては実施が難しい場合があります。研究者は急速に変化する状況と不確実性に備えなければなりません。
この章ではフィールドベースの災害・健康危機管理研究を計画しているための重要で実践的な検討事項を示しています。フィールドワークを開始する前に必要な準備、フィールドベースの研究に関連するロジスティクスの側面、確実に成功するための重要な要素について概説されています。
本章のキーメッセージ
- フィールドにおける研究が効果的で、安全で文脈上適切であることを保証するためには、準備が重要です。これには必須となる行政的及び倫理的承認の取得、プロトコールと標準操作手順の準備、設備やデータセキュリティ、ロジスティクスの問いに対する慎重な計画が含まれます。
- 現場でのセキュリティと安全は最優先事項であり、フィールドワークの前および最中に考慮する必要があります。トレーニングコースは本書でも利用可能となっています。
- 研究者とコミュニティとの良好な関係を築くことが重要であり、信頼性を実証し、研究の価値をコミュニティに伝えることにより達成することができます。
- 研究のための倫理審査の承認と国内プロトコールを確認し、これらが要求するポリシーに従うこと。契約とプロトコールを利用すると役割と責任を明確にすること。標準操作手順を遵守すること。すべての決定とそれらを実施するために使用する理論的根拠を文書化すること。