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- 4.8章 地理情報システム (geographical information system)
セクション4:研究デザイン
4.8章 地理情報システム (geographical information system)
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- セクション4:研究デザイン
- 4.8章 地理情報システム (geographical information system)
- 4.1章 介入効果評価の研究デザインの基本原則
- 4.2章 課題の評価:基本的統計
- 4.3章 クラスターランダム化比較試験
- 4.4章 良質なデータの収集と管理
- 4.5章 発展的統計テクニック
- 4.6章 健康関連リスクのモデル化
- 4.7章 災害・健康危機管理における経済的影 響の評価
- 4.9章 リアルタイム症候群サーベイランス
- 4.10章 災害・健康危機管理介入の研究・評価 におけるロジックモデルの活用
- 4.11章 災害・健康危機管理におけるコミュニ ケーションの研究と研究のコミュニケーション
- 4.12章 質的研究
- 4.13章 混合研究法を用いた複雑性への対処
- 4.14章 災害下における自然実験
- 4.15章 モニタリングと評価
著者:Ye Q, Guo S.
第4.8章では、地理情報システム(GIS)の以下の点について説明しています。
- GISの基本
- 災害保健における地理空間解析の役割
- 災害・健康危機管理におけるGISの活用と課題
本章について
災害・健康危機管理において、位置情報を収集し理解することは課題です。しかし、そのような情報は、意思決定者が社会生態システムにおける様々な構成要素の関係、パターン、傾向をより良く理解するのに役立ちます。
本章では、地理情報システム(GIS)の一般的な概念を紹介します。GISは、1854年にJohn Snowが英国ロンドンのソーホー地区でコレラのアウトブレイクを食い止めるために、水ポンプの位置とコレラで死亡した人々の家を地図上に示したことに始まります。本章では、災害時の健康に対するGISの活用の現状、災害・健康危機管理におけるGISの活用と課題、今後の展開について概説しています。
本章のケーススタディ
- 147カ国における健康脆弱性と災害リスクのマッピング
- 2. コロンビアにおけるチクングニア熱の伝播
- 3. 高温災害時の健康リスク分布
- 4. ドイツにおける人口規模の健康モニタリングのためのGIS
本章のキーメッセージ
- GISの最大の特徴は、空間データや属性データを組み合わせ、分析、表示する強力な機能にあります。
- これにより、災害対応計画における大規模なデータ分析・処理のニーズを満たし、災害・健康危機管理を向上させることができます。